
旅工房のイベントスペース。大きな世界地図の真ん中に、今にも湯気が立ち込めそうな小籠包の写真がひとつ。そして、その隣にピースフルな旅人たちの写真がひとつ。
池袋の空の上で、今日も相変わらず屈託なく、旅はいいねぇとほほえみかけてくれる。
#僕たちは旅をすることしかできないけれど
そうつぶやき台湾へと旅に出た3人の旅人と、旅工房のものがたりをご紹介します。
旅のはじまりは、いつも突然に。
今回の旅先は、台湾・花蓮。
台湾の東に位置し、東部最大の都市でもあります。台湾4大港の1つ、花蓮港があり、おいしいシーフードが食べられることでも有名です。
太平洋に面する七星潭のエメラルドグリーンのその濃いことは、忘れられないほど。
そんな美しい自然に愛される町 花蓮は、2018年2月、自然の脅威、震度7の地震に見舞われました。大きなマンションが崩れ落ちた花蓮の姿を、テレビ越しに目の当たりした方も多いかと思います。
#僕たちは旅をすることしかできないけれど 旅で花蓮の町に何かできないかな?
ルイスさんの、このひとことが今回の旅のはじまりでした。
それから、
カラフルな世界を教えてくれる旅人ライターの伊佐知美さんと、
世界中のキラキラを集める旅人ライターの古性のちさんも集まって、
3人の旅人と旅工房は、旅で花蓮を応援するプロジェクトを始めました!
#僕たちは旅をつくることしかできないけれど
いまさらですが、私たち旅工房は旅行会社として、旅をつくること、そして、旅をお客さまに届けることを仕事とさせていただいています。
そして、いつもその先には、旅工房の経営理念である「世界平和」の4文字があって。
だけど、旅をつくり、届けた先には、世界平和があるということを、うまく咀嚼できない日もあるのが、一社員である私の本音でもあります。
日常の中にいると、「世界平和」という言葉が、やけに神々しく感じてしまう。
言葉では分かっていても、馴染みのない4文字が、うまく心にしみていかない。
#僕たちは旅をつくることしかできないけれど
その先の言葉が見つからない。
遠くに、あの4文字があることを知っているけれど、きっと旅工房だけじゃ辿りつけない、私の持ってる言葉じゃ足りない。そんな気がしました。
ルイスさんに声をかけていただいたのは、ちょうどそんなとき。少し「世界平和」という言葉が遠く感じて、霞んでいってしまいそうなときのことでした。

台湾生まれ台湾育ちの台湾担当トラベル・コンシェルジュ 邱さん
今回の旅を担当したのは、台湾担当のトラベル・コンシェルジュ邱さん。
航空券の手配と、花蓮までの行き方のご案内、出発直前に鉄道の事故があったため、その現状をお伝えしたり、宜蘭という町をおすすめしたり…。
邱さんは、よい旅になるようにと、当日の朝、急な企画の変更にも、丁寧に対応してくれました。
それでも、私はまだまだ「世界平和」という言葉を想像できなくって。
一緒に旅で花蓮を応援しよう!と言ったものの、なんだかやるせない。
私たちに応援なんてできただろうか…。
ぼんやりとした心持ちのまま、いよいよ出発当日を迎え、彼らの乗る飛行機は、あっという間に台湾へと飛び立ちました。
もうついた頃かな、とツイッターを開くと、もうすでに #僕たちは旅をすることしかできないけれど をつけたツイートが次々と。
台北の桃園空港に到着ー!
今回のハッシュタグは #僕たちは旅をすることしかできないけれど
台湾でやりたいことは
✅宜蘭(イーラン)に行く
✅小籠包を食べまくる(@tomomi_isa )
✅かわいい台湾スイーツ食べたい(@nocci_84 ) pic.twitter.com/3mHHisgXyi— ルイス前田 (@NY_ruisu) October 23, 2018
台湾に到着っ
はしゃぐ伊佐とSIMゲットしてくれたルイスさん。SIMは3日間で1000円くらいらしい? #僕たちは旅をすることしかできないけれど pic.twitter.com/239K0AL0xS— 古性 のち (@nocci_84) October 23, 2018
楽しそうだなぁ…!笑
ということで、台湾桃園国際空港に無事到着しましたー!?
2泊3日の3人取材旅、はじまるよ✨まずは台北駅へっ?にしても空港のWi-Fiさくさくだなぁ。#僕たちは旅をすることしかできないけれど pic.twitter.com/waS8gfkfOQ
— 伊佐 知美 (@tomomi_isa) October 23, 2018
ついさっきまで、ぼーっとしていたのに。
朝日が差し込むように、少しずつ照らされていく。
少しずつ前を見始めました。
3人の旅人たちが教えてくれたこと
ルイスさんがおいしそうに、ドーナッツをほおばるところを見たら、
のちさんが、台湾の方とニカッと笑顔を交わすのを見たら、
伊佐さんが、すてきとすてきと、何度もシャッターを切るのを思い浮かべたら、
#僕たちは旅をつくることしかできないけれど の言葉の先が見えてくるような気がしました。
台湾はやっぱり楽しかった。
今度は、(今回行けなかった)花蓮に行こう。
そんな言葉をいただいたとき、
トラベル・コンシェルジュは、いつだって、旅する人と共に歩んできたことを、思いました。
これまでもずっと、旅する人と一緒に歩んできたし、
これからもずっと、そうして歩んでいく。
#僕たちは旅をつくることしかできないけれど
#僕たちは旅をすることしかできないけれどと、旅をし続けるみなさんと、これからも一緒に歩んでいきたい。
時にはダッシュをしたり、休憩もして、スキップなんかもしちゃいながら、この道をたくさんの旅人たちと一緒に、楽しんでいけたらうれしいです。
きっとその道の先には、あの4文字の言葉が、
空気になって、ぬくぬくと揺蕩っていると思うんです。
P.S. 3人のゆかいな旅人さんへ
ルイス前田さん、伊佐知美さん、古性のちさん
いつも、すてきな旅を伝えてくださり、ありがとうございます。
みなさんの切り取る世界や、世界から摘む言葉たちは、
無常で、うつくしく、私たちの心をくすぐり
旅する心を思い出させてくれます。
今回の旅では、旅をする姿をリアルタイムで見ることで
旅をつくることの、その先を見ることができ、
そのおもしろさや、少しの誇りを改めて感じる機会となりました。
これからもすてきな旅を、ぜひ続けてくださいね!
私たちも、すてきな旅をつくり続けたいと思います。
ありがとうございました!
旅工房 榊花乃
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