髪がまとまって、気分があがる朝を届けたい。シャンプー「MEDULLA」が選んだパーソナライズという方法。

2019.02.27

パーソナライズシャンプー「MEDULLA」を販売する、株式会社Spartyの代表 深山陽介さんに、「MEDULLA」が作りたい、パーソナライズな世界について、お話いただきました。

まず、リリースしてから今日までのMEDULLAのお話をお聞かせください。

ちょうどリリースしたのが5月22日。GINZA SIX近くにて発表会を開きまして、「日本初のパーソナライズシャンプー」としてMEDULLAをリリースいたしました。メディアの方やインフルエンサーの方にも、数多く来ていただき、幸先の良いスタートが切れたと思っています。

リリース発表会をきっかけに最初のお客さんに試していただいて、順調に口コミでお客様が増えていくの見ていく中で、「パーソナライズ」というコンセプトへの需要を確信できるようになりましたね。ただ、MEDULLAはまだまだ完成したサービスとは言えませんでした。実は開発してからも、お客様の声を参考にしながら、泡立ちとか香りとかも少しずつ改善してすすめてきました。

そんな中、9月と10月に、2ヶ月連続で、ベンチャーの業界のピッチコンテストに挑戦し、どちらのコンテストでも準優勝いただくことができました。この結果から、世の中から見ても新しく、また、面白い取り組みができていると、自信をもって言えるようになってきたのが、リリースからおよそ半年が経とうとしているころです。

ただ、10月中旬。東京都薬務課からご指摘を受け、僕たちがMEDULLAの製造をお願いしていた工場が、実は許可証がなかったということが明らかになり、MEDULLAは、販売を停止することになってしまいました。11月はほとんどその回収におわれ、ただ同時に再開に向けた動きも進めていたため、12月1日からまた新しい工場で再度販売をすることができるようになりました。それ以降は、再スタートを切って、現在予定している来年の春の商品リニューアルに向けて、走っているという感じなので、ジェットコースターのようでしたね。

まさに、ジェットコースターのような1年間ですね。

そうですね。ただそんな中、今もこうして続けてこれたのは、お客様の支えがあったおかげです。リリース当初から、早い段階でお客様との関係づくりに力を入れてきてよかったとと思っています。前職の広告代理店での経験から、WEB広告の運用で新規ユーザーの獲得だけを行なっていてもブランドは築けないと思っています。お客様から愛してもらえるブランドになるためには、お客様とインフルエンサ-、メディアがどのような反応するのかを知りたかったし、その反応をもとに商品をブラッシュアップしていくという、お客様と一緒にしていく商品づくりをしていきたかったという思いがあって、リリース時は広告投資よりも、PRを重視し、お客様との関係づくりができる発表会という形を選びました。

なるほど。お客様に寄り添いたいという思いは、MEDULLAの中心でもある「パーソナライズ」という手法にも込められているのではないかと感じています。旅工房でもパーソナライズなツアーづくりを行っていますが、深山さんはどうしてパーソナライズなシャンプーをつくりたい!と思ったのですか。

原体験になっているのは、私自身の嫁の姿です。彼女はくせ毛なことにすごく悩んでいて、高級シャンプーをたくさん買って、これでもないあれでもないと悩んで、バスルームにシャンプーがものすごくたくさんあるという状況で…。他の人もそうなのだろうかと、Twitterを見てみると「自分に合うシャンプーがわからないという人。シャンプー難民だ!」と言う人たちが大勢いました。この人たち、一人ひとりにその人にあったシャンプーを作って提供してあげたいという想いから、パーソナライズシャンプーの構想が生まれました。

次に、パーソナライズというワードを調べていくと、海外では美容のトレンドであることも分かりました。シャンプーにはトレンドの波があり、ここ最近だと少し前に「ノンシリコン」、そのあとに今の「ボタニカル」というトレンドがありますね。その次の波は「パーソナライズ」なのではと思っています。改めて、パーソナライズの方向性に確信を得ることができ、プロジェクトとして動きだしました。

MEDULLAは、「パーソナライズシャンプー」と言うことで「パーソナライズ」という言葉を使っていますが、似た意味でオーダーメイドなどもありますよね。「パーソナライズ」という言葉を選んだ理由はありますか。

私たちとしては、「パーソナライズ」という言葉を使っていきたいと思っています。私たちのサービスの先には、その人にあったものを届けたいという思いがあるので、「その人にあった」という意味をもつ「パーソナライズ」が適していると思っています。

ただ一方で、お客様には、「オーダーメイド」という言葉のほうが伝わりやすいと面もあります。なので、お客様とお話するときは、「オーダーメイドシャンプー」や「オリジナルシャンプー」という言葉選びを工夫しています。

なるほど…。私たち旅工房も、「オーダーメイドツアー」が良いのか、「パーソナライズツアー」が良いのかは悩むところです。「パーソナライズ」だとおっしゃる通り、まだまだ伝わりづらい感がありますし、「オーダーメイド」だと高いというイメージを抱かれてしまうのが懸念で…。

そうですね、「パーソナライズ」の言葉での表現については、コンセプチュアルに「シンデレラのガラスの靴のようなシャンプーを提供します」のような言い方のほうが、実は分かりやすいのかもしれないですし、私たちもまだまだ模索中です。MEDULLAのリリース当初は、スーツのパーソナライズの「PUBLIC TOKYO」さんや、パーソナライズな洋服をレンタルできる「airCloset」さんなどのサービスがすでにありましたが、「パーソナライズ」という言葉でいうと、まだまだ世の中では聞こえないワードだったと思います。

ただ、各方面でパーソナライズサービスに関心が集まる話はよく耳にしていたので、うまくいくかどうかは分からないいけど、「まずやってみよう」と思って始動しました。

もともと、今は高級な商品を販売するブランドになっているバーバリーや、ルイヴィトンも、昔はオーダーメイドで貴族に革製品を作って提供していたのが始まりなんですね。実はパーソナライズって、デジタルを使っているので新しいものとして見られているのですが、実際は、昔からされてきたことなんですね。お客様を大切にして、お客様の意見をお伺いしながら、お客様にあったものを提供していくという行動は普通にあるものだと思いますし、それをいかにデジタルとか新しいものを使って効率的にやっていくかというところが、挑戦だと思っています。

お客様の意見をお伺いしながらというところですと、冒頭でも、お客様と一緒にしていく商品づくりをしていきたいとおっしゃっていましたね。実際にはどのようにして商品づくりをされているのですか。

直接お客様に商品の感想をお伺いしています。具体的には、どんな悩みがあるのか、またその悩みに対応できているのかを教えていただいています。今は、答えられる悩みの種類を増やすことに注力していますね。

お客様にインタビューを行うと、商品の感想の前に、自身の髪の悩みの歴史を話してくださるんですね。その歴史は、年齢によっても変わってくるし、季節によっても変わってくるし、ほんとうに悩みの種類は人それぞれだと実感させられました。

そもそも、くせ毛だったり、オイリーだったりという、個人個人の悩みがあるのに加えて、その人の中でも、年齢や季節によって変化する悩みもあるということが分かった時、その変化に私たちがその都度合ったものを提供できたら、お客様に喜んでいただけるだろうなと、改めてパーソナライズの可能性を感じましたね。

さらによくお客様がおっしゃるのが「朝、髪が上手くまとまるかで、その日のテンションが決まる」というひとこと。私たちのシャンプーで「今日ちょっといい日になるかも」って思っていただけたら嬉しいですよね。

確かに、朝のまとまり具合によって、その日のテンションって結構変わりますよね。現在春のリニューアルに向かって走っている!とのことでしたが、これからへの思いを聞かせてください。

これからもお客様のお声をいただきながら、商品やサービスを作っていく姿勢は続けていきます。これは、大手メーカーさんにはできない強みだとも思っていて、直接お客様からのお声がいただける今の形を大切にしたいと思っています。

また、パーソナライズというのは、お客様が自分にぴったりなシャンプーを見つけるための1つの手段でしかありません。私たちがやっていきたいのは、「パーソナライズ」ではなく「お客様、一人ひとりに自分にぴったりなシャンプーを届ける」ことなんですね。そのためにベストな手段はなにか、パーソナライズにとどまらず、考えていきたいです。

 

一覧へ戻る

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

一覧へ戻る

RELATIVE POSTS

Page Top

FOLLOW US

INSTAGRAM

ABOUT

旅行会社旅工房が、「旅」とはなにかを見つめていくWEBメディアです。
旅の作り方、旅の探し方、旅そのものが大きく変わり始めた今だからこそ、
私たち旅工房は、時に出会い、時に挑戦し、時に感動し、時に考えながら…
まるで旅をするように、「旅」を見つめていきます。

MEDIA