【トラベル雑誌編集長対談 後編】『ことりっぷマガジン』編集チーフ 中山優子×『GENIC』編集長 藤井利佳 届けたい旅と、旅に乗せたメッセージ

2019.03.28

前編では、雑誌のコンセプトや編集についてのお話をお伺いいたしました。
後編では、『ことりっぷマガジン』と『GENIC』にとっての旅のかたちを語り合っていただきます。

客観視されることで気づく、ふるさとの魅力。初めて感じたふるさとの海の青。

ことりっぷマガジン 中山優子さん(以下、中山)『ことりっぷ』の旅では、その地域、その場所でしか感じられないものを、大切にしていて、その土地を五感で感じる旅をしてほしいなと思っています。おいしいというものも、もちろん五感の1つではあるのですが、音だったり空気感だったり、海外にいけば空港をおりた時に少しにおいが違ったりしますよね、東京に戻ってきたらなんとなく醤油っぽいにおいがするなとか、そういうところで場所を感じてもらえたらなと思うんですね。

中山また、先ほど藤井編集長のお話にもありましたが、自分の故郷を知りたいというのもあると思うんですね。届けたい旅ともう1つ、そういうきっかけになるものを届けたいというのもありますね。雑誌という形で客観視されると、自分ではそうでもないと思っていたふるさとが、意外と「あれ」って、魅力的に思えたりするんですよね。
私、生まれ育ったのが岩手県の小さい町なんですけれど、テレビドラマで舞台になったんですね。それまで、ふるさとになんて全く興味がなかったんですけれども、そのドラマを見て、海の綺麗さというか、海の色を初めて感じたんですよ。こういう色をしていたんだ、ただの青だと思っていたけれど、こんなに美しいエメラルドグリーンだったんだって、そうやって客観的にみることではじめて気づいたんですよね。

憧れの世界を見つけた女の子たちの背中を押したい。行けないと思うほどの絶景へ。

GENIC 藤井利佳さん(以下、藤井)まず、憧れのまま終わらせてほしくないなという思いが強くあります。旅に行ける人と行けない人の違いは、「計画をするかしないか」だと思っていて、計画をしないで、仕事があるしなぁとか、きっと高いんでしょー、きっと遠いんでしょー、って、行けない言い訳だけを並べて、行ける人のことをいいなって言っているのってすごくもったいないと思うんですよね。行けない理由を並べてしまう前に『GENIC』を開いて、いいなと思った場所があったら、行き方とかすぐに調べはじめちゃってほしい。少し調べれば、情報はたくさん出てくるし、どんどん現実的に行けるということがわかってくると思うんです。
美しい場所であればあるほど、つい、「行けない」と思ってしまいがちだと思うんです。どうせ遠いんだろうなって。でも全部実在している場所なんで、行ける場所なんですよね。あなたでも行けるんだよ!ってことが伝わっていけばいいなと思っています。

『ことりっぷマガジン』と『GENIC』。編集長の2人が考える次の旅とは。

藤井もっともっとカジュアルになっていくんじゃないかなと思っています。
『GENIC』を発行する私たちミツバチワークスでは、プロトラベラーという、旅をするインフルエンサーのマネージメントも行なっているのですが、彼女たちは、旅を計画するとき、予算というところは割とシビアに見ているのですが、時間というところは割と制限しないんですよね。旅先でもWIFIを繋げば、仕事ができるし、SNSを開いて友達と話すこともできるし、海外にいても日本にいるときと同じことができるようになったのが、その理由なのかなと思っています。
また、これまでは自分から調べなくちゃ見つけられなかった場所も、SNSなどを通して、調べなくても知ることができるようになって、さらに細かい情報までも知ることができるようになっていて。このカフェに行ってみたいなぁみたいな、カジュアルな気持ちから旅が始まるようになっていくことが、増えていくんじゃないかなと思っています。

中山そうですね。SNSでの情報発信など、日々新しい旅先が更新されていて、旅の魅力は尽きることがないような気がしますね。どこにどう焦点が当たるかは分からないので、今すでにある場所でも新しい視点で魅力的な旅先として話題になることもあるんだと思いますね。

『ことりっぷマガジン』と『GENIC』のこれから

中山『ことりっぷマガジン』は、その場所に興味をもってもらうためのストーリーを、これからもより一層大事にしていきたいと思っていますね。素敵な場所のその良さを、読者にストレートに伝えるような方法と、構成などを通して、最終的に伝わっていくという方法と、方法はさまざまにあるとは思うんですけれど、これからも頑張っていきたいところ、工夫をしていきたいところですね。

藤井『GENIC』は、もっと視点を広げていきたいなと思っています。写真の撮り方や旅先、出ていただく方など、さまざまな面で視点を広げて行きたいですね。『GENIC』な世界を守りながらも、憧れで終わらない、もっと身近に感じていただけるような雑誌にしていきたいですね。

ことりっぷマガジン Vol.20 2019春号

今号のテーマは「お茶にしよう」。巻頭特集は「お茶のおいしさに出会える新しい東京の旅へ」と題し、こだわりの日本茶を楽しめる都内の新しいティーサロンやお茶カフェ、老舗和菓子店などをご案内しています。第二特集では「訪ねる理由のあるカフェ」をご紹介。旅の目的地になるような、わざわざ訪ねたくなる理由のある調布、瀬戸内、鎌倉、岡崎、札幌のカフェを掲載しています。

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GENIC(ジェニック)

Camera, Travel … and Everything
「GENIC」は、毎日をフォトジェニックに送りたい女性のためのヒントをたくさん詰め込んだ、
カメラとトラベルのライフスタイルマガジンです。
流行の写真のスタイルや世界が注目する旅先、最先端のカメラの紹介など、
読むだけで日々をセンスアップできる雑誌です。

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カメラマン

片渕ゆり

コピーライター・フォトグラファー。学生時代に海外ひとり旅のおもしろさに目覚め、現在は会社勤めのかたわら旅をしています。そろそろ世界一周に行こうとたくらみ中。Twitterとnoteで、毎日情報発信しています。

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