お客さまと一緒に旅に出る。旅する建築会社 KAJA DESIGNの挑戦!

2019.03.25

本日はKAJA DESIGNを手がける株式会社大熊工業代表、大熊社長にお話を伺いました。建築会社なのに旅をしたり、おうちをリゾートに!という、ユニークな取り組みについて、色々お聞きしてきました!

まずKAJA DESIGNについてお聞かせください!

我々KAJA DESIGNは株式会社大熊工業という会社で、設立25年になります。我が社は元々は土木事業部という公共事業からはじまり、インテリア事業部では家具のデザイン、輸入、販売をしているKAJA、そして今日お話させていただく家を建てる建築事業部のKAJA DESIGNと、3つの柱で成り立っています。

KAJA DESIGNは海外のエッセンスを多く取り入れられていると思うのですが、どういったことから始まったのでしょうか?

元々土木事業部がうちの会社の始まりなんです。5人で会社を始め、最初は工事現場で休みもなく働いていていました。楽しみと言えば年に3回来る、GWとお盆と年末年始という休み。その休みを利用して、スタッフみんなで海外旅行に行っていたというのが、そもそもの始まりなんです。その旅行でハワイとか、バリ、マレーシア、フィジーに行ったりしていて、「リゾートってすごい!いいね!」という共通の概念がみんなに生まれたんです。

photo by yansuKIM

そこからなんで建築に向かったかというと、実は、自分の家を建ててもらうとき、失敗してしまって、ひどい家になっちゃったんです。そこで不自由で嫌な思いをしたので、こういう風に不自由な思いをしている人が他にもたくさんいるんだろうなと思いました。そこで、元々家を建てることに興味があったのと、家を建てるんだったら好きだったリゾートみたいな家がいい!という思いが合わさり、リゾートの空気を取り入れた家を建てる事業を始めようと思ったんです。

それがリゾートとおうちが融合する始まりだったんですね!そこからどのように旅をする建築会社になったのでしょうか?

リゾートって一概に言ってもたくさんありますよね。これまで自分が泊まったホテルのなかでいいなと思っているルーツのホテルがあるんです。そういうホテルがインドネシアに2つあって1つはバリ島にあるザ・バレとジャワ島にアマンジウォというホテルです。

photo by yansuKIM

ここの泊まり心地が最高なので、ここに宿泊しているような家をたてれば多分嫌いな人はいないだろうなと!それを実現するために、自分一人が知っていても仕方ないので、スタッフと旅に行くということを始めたんです。

photo by yansuKIM

スタッフだけでは家は作れないので、そこにかかわる設計士の先生とか、そこに関わる大工さんとか石を貼るタイル屋さんとか、徐々に職人さんとも旅に行くようになりました。

大工さんまで一緒に旅に行かれているんですね!?

コンセプトがずれない家づくりをするために、みんなで旅に行っているという感じですね。

たしかに口頭でリゾートがどんなだったかを伝えるのは難しいことですよね。実際に旅に行ったからこそというのは、どのような部分で生かされているのでしょうか?

photo by yansuKIM

ネットなどの写真で世界中のリゾートが見れるし、その素晴らしさは分かるんだと思うんですけど、実際にリゾートに行ってみるとみんな口を揃えて「やっぱり来てみないと分からない。」というんですよ。家自体は固体なんですけど、我々は空気を売っていると思っています。リゾートの空気感を都内の家で感じてもらうためには、向こうの空気感を知らないと伝えられないし、そもそもそのリゾートの空気感に作り手の自分が接していないと、それが本当にできあがったという確認が出来ない。リゾートでの体験で得たタッチポイントを、デザインに変換して空気に変える必要があると感じています。

本物に触れた中で、自分が良いなと思ったことと違う部分に魅力を感じる人がいて、そこを共有したり、ここもいいよね、あれもいいよねと言い合ううちに化学反応がおきて、どんどん色んな感じ方ができるようになっていく。それも含めて色んな人間が一緒に行く必要性があるなと感じています。

どのようなリゾートを参考にされることが多いのですか?

はじめはインドネシアのリゾート地からスタートしました。そのうちお客さまの求めているリゾートは何なのか追求していく上で、ヨーロッパを知ったり、アジアでもまだ行っていないところがあったりするので色んなとこに旅に行っていますね。その中で出会ったアマンリゾートが素晴らしく、参考にしています。アマンリゾートの空気感とか接客方法、そこで働く人の良さとかに学ぶことが多く、そこを取り入れてやっていきたいと思っています。

photo by yansuKIM

リゾートで我々が体験したことを、自信を持ってお客さまに提案するというのが我々が時間を掛けても取り組むべきものだと思っています。

うちは年間数十棟しか作らないんです。やはり丁寧に家をつくり、空気を再現しようとするとそんなにたくさんは作れないんですよね。それでも成り立つよう、ビジネスモデルを今構築していって、10年経ってやっとできてきたところです。

海外研修のときにされていることとか、どういうところをみるようにしているかとか過ごし方とかに特色はあるのでしょうか?

一番見ているのは空気ですね。研修っていうと予定びっちり詰め込んで、見れるだけ見る、という会社がほとんどだと思うんですが、うちではそういうプランを立ててくると詰めすぎだ!って僕が怒りますね(笑)それだと感じる時間がないだろって!ある程度見るべきところはしっかり見るんですが、何もせずにその空間を楽しむという時間も研修のポイントとして大切にしていますね。

良いものを感じ、それをおのおのの感性でお客さまに伝えていくのが大切だと思っています。宿泊先やレストランもスタッフが選ぶのですが、なかなか普通なら行かないようなところをチョイスしていたりもしますね。

KAJA DESIGNはインドネシアのデザインのイメージがあるのですが、そこにこだわりはありますか?

土木系企業がいきなり建築会社はじめました!家を売ります!となっても誰も頼んでくれないですよね。その前のアンテナのつもりでKAJA DESIGNの前にインテリアショップKAJAを始めたんです。ゆくゆくの家造りを見据え、家具は現地に行って、向こうでデザインから作成し、オリジナルとして売っていくコンセプトで始めていきました。アジアの国でそのコンセプトに合うパートナーを探しているとき、一番良かったのがインドネシアだったんです。

photo by yansuKIM

インテリアショップなので家具を見に行ったのですが、結果その空間が素晴らしかったというのに巡り会えました。結局このホテルよかったという数が、インドネシアが一番多かったですね。今はインドネシアですが、これからもっと広がっていくかも知れないです。イタリアめっちゃいいねとかだったらイタリアになるかも知れない。

これからも軸となっていくのは、リゾートというコンセプトですか?

リゾートって何かと言われると「個人にとって一番過ごしやすい場所」だと思っています。それは人それぞれで、海が好きな人もいれば山が好きな人もいる。田舎のおばあちゃんの家が好きな人もいるかも知れない。我々はお客さまの落ち着くリゾートの空気を東京など都会で再現していきたいと思っています。

photo by yansuKIM

リゾートの空気をつくるためには箱が必要で、その箱が向こうと近いものとなると、向こうにあるもので家を作るのが大切なんです。参考にしているアマンリゾートの良いところとして、地産地消があるんです。そのホテルの近所にある石材とかを持ってきているんですよ。そのリゾート地にしかない「固有資産」である、本物の石材や木材をインテリアに取り入れることにより、日本の住宅とリゾートの空気がつながるんです。そして、その住空間にリゾートが生まれると考えています。

photo by yansuKIM

向こうへ行って、そういうものがどこにあるのか探して持ってくるのは大変なことなんです。手間もかかるし…ただそれを手間と思わずにやり続けることが、これからもKAJA DESIGNがやっていくミッションかなと思っています。その方法の一つとして、旅に出るのです。

最後にこれからのKAJA DESIGNについて、展望をお聞かせください。

photo by yansuKIM

今まで我々が旅に行っていたんですけど、今度はお客さまと一緒に行きたいなと!これまで2件くらい取り組んでいます。これから家を建てるお客さまと一緒に旅に行って、お客さまの良いと感じる軸を共有して、ここよかったよねというのをもっともっと取り込んでいきたいと思っています。

例えばあそこの壁あれだったよね!そうあれあれ!あれがよかった!みたいな会話が一緒に行くとできるじゃないですか。そういう会話をもっともっと増やし、お客さまが心地よいと思える空気に包まれた家を建てる。そのためにお客さまともっと旅に行きたいと思っています。

今は我々がいいというものをオススメして、ファンになってもらうという傾向がまだまだ高いんです。ですが、お客さまによってコンセプトは全く違うし好みがある。そこを具現化していくために、お客さまがそこがいいよねってとこに行っていきたいとも思っています。それが傾向としてヨーロッパになるのか、いやいやアジアンリゾートはまだまだ捨てたもんじゃないですよっていうのはこれから我々が接するお客さま次第ですね。

ゆくゆくはお客さまにココのリゾートが良かったんです!と言われたときに、僕たちも知っています!そこいいですよね!と言えるようになりたいですね。

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